建築家をめざして

建築家として独立を目指す。建築について興味ある内容、一級建築士(初年度合格)の勉強方法等を綴ります。

一級建築士は一年でとるべき ②

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こんにちは。SUです。

 

予備校か独学か、いずれにせよ本人の努力が必要です。

今日は、その中で私が思う効率よく勉強できる方法を書いていこうと思います。

優先度高いものから書いていきます。

 

01.勉強時間の確保

はっきり言ってこれが一番重要です。

一級建築士試験は受験のルールが変わりました。

大学院卒の人も最低2年の実務経験を踏んでからの受験になりました。(インターン等で一年で受けれる人もますが、、)

つまり、これから受ける全ての人は働きながら試験勉強をするわけです。

建築業界は残業が多い人、休日も働く人が多いと思います。

私も組織設計勤め3年目で初受験でしたが、残業が多く終電間際に帰ることも多かったです。

 

勉強時間を今ある生活の中から作り出す必要があります。 

これが、私が一級建築士は一年でとるべきと言っている1番の理由です。

 

前回の金銭面も重要ですが、

体に負担が非常にかかること、いろいろなことを犠牲にしなければいけないこと、これは体力的にも精神的にも非常にストレスとなります。

 

時間を作るコツとしましては、日頃から信頼できる上司などに一年でとるので今年は仕事に関して少し調整をお願いします。と交渉するといいです。

若ければ若いほどこの手は使えるのではと思います。

 会社に悪いなどと後ろめたいことは考えず、一級建築士が増えるのは会社としても実績として嬉しいのです。

また、一年でとる。と周りに言いつづけることで自分にも気合を入れることができます。

 

もちろん、体制を整えると同時に、やるからには本気で取り組む必要があります。

私は、一年でとるつもりで平日は仕事終わりの12時過ぎから3時まで。また、通勤時間や昼休みも全て使いました。

オススメはアプリで一級建築士の過去問を解けるものがあるのでそれを電車の中でよくやっていました。

 

 

02.勉強の習慣化・スケジュール調整

学科は予備校の授業スケジュールでは、

11月終わりから7月終わりの本試験までの8ヶ月(240日)です。

限られた時間のなかで効率よく時期に合わせた勉強が重要です。

 

 

なるべく早い段階で習慣化する。

予備校では合格者の平均勉強時間は約1000~1500時間

週に授業以外で15時間

1日あたり2時間と言われています。

予備校のいう時間が全てではないですが、

限られた期間です。通勤・昼休みを活用して効率良く勉強しましょう。

 

予備校に行く人は土曜日に授業があるなら土曜授業に行くことを強くお勧めします!

その理由は以下です。

 

<1週間のスケジュール例>

平日:予習+過去問

土曜日:授業+授業の復習

日曜日:前日の復習+関連する過去問

 

このサイクルの場合、日曜日に復習は終わり、平日は新しい予習を行うことができます。これに慣れれば、他の予備校生に対して1週間先に進んでいることになります。

 

土曜のさらなるメリットは、最後の1週間に現れます!!

受験生の予備校のほとんどは、日曜日授業ですので、多くの受験生より最後授業からの1日が多いのです。

最後は大体模試を行います。

大半が模試をやってるその時には自分は復習を終え、最後の追い込みに先に取り組むことが可能です。

最後の最後で周りより1日多いと感じることは心のゆとりを持つことができます。

 

今回は学科に向けた受験の心得について綴りました。

次回は、8ヶ月という期間を初期・中期・直前期に分けて

勉強法等アドバイスできればと思います。

 

SU

 

 

一級建築士は一年でとるべき理由①

f:id:su-arch:20170330015812j:plainこんにちは。SUです。

後輩に、一級建築士について相談を受けたため、ここにも自分の思うことを記録しようと思います。

 

まず大前提として、

一級建築士試験は、頭のいい人が受かる試験ではなく、コツコツ真面目に取り組むことができる人が受かる試験だと僕は考えています。

 

一級建築士試験は、制度変更後全ての人が2年の実務経験を必要(1年免除はあり)とします。つまり、社会人となってから仕事をしながら受験することになります。

業務と勉強の両立は体にも精神にも負担となります。

私のスタンスとしては、そんなきつい試験だからこそ何年もかけるのではなく、1年間みっちりやってスパッと受かるべきだと考えています。

 

僕が受験して思った大切なことを以下に書いて行きます。

学科と製図はスタンスが違うため、まずは学科についてです。

 

00.資格学校か独学か

一級建築士を受けるにあたりまず考えることそれは、予備校に通うか独学で受かるかです。

一級建築士の予備校はいくつかありますが、大手に関しては高額の受験料が必要となります。

以下に、各資格学校の比較をしてみます。

(※あくまで僕個人の比較・感想です。)

 

・総合資格

業界最大手。受験者の半分以上がここに通っているそうです。

【コスト】:非常に高い。約90万円(学科+製図)(その他追加講座が多い)

【授業】:講師による直接授業

【宿題】:多い

【メリット】:

直接授業なので、授業後に質問等しやすい環境。

とにかく講師・スタッフが口うるさく勉強を進めるため、否応無しに勉強する気になる。また、スタッフの言われた通りのこと(宿題・復習)をやればまず学科は受かると思います。むしろ言われた通りのことを全てこなすのが大変です。。。

実際私はここで言われた通りに勉強復習をして1年で受かりました。

【デメリット】:

とにかく値段が高い。朝が早い、拘束時間が長い。

GWや直前の追加講座が多く、元々の受講料以上にお金がかかる。

S資格では2年コース(約120万円)というものがあり、私も受講していたが、1年目は数回しか行っておらず、正直1年コースでしっかりやれば十分合格可能です。

直接授業のため、先生の当たり外れは多い。

(法規・構造は他の曜日の講師の方がいいという噂を聞いて終盤は振り替えて受講していました。)

www.shikaku.co.jp

 

日建学院

業界No.2

【コスト】:高い。およそ80万〜 個人的にはsよりは、安い印象。

      通信や、安い講座もあるようです。。。

【授業】:DVD授業を教室でみんなで見るスタイルのようです。

【宿題】:不明。

【メリット】:

いろいろなコースがあるそうで、金銭的には助かることもあると思います。

通信でも通常の授業と同じ教材をもらえるそうです。

DVDによる授業のため講師の当たり外れはないのではと思います。

【デメリット】:

 DVDごしでの授業は、私は苦手とします。

またすぐには質問できる環境ではないようです。

 

ここの通信+独学という選択肢はあったかもしれません。。

www.ksknet.co.jp

 

・TAC

上位2社に次ぐ3番手。

最近後輩でも行っている人がちらほらいます。

【コスト】:比較的安い。学科+製図:50万

【授業】:ライブ授業、DVD授業両方あるそうです。

【宿題】:不明

【メリット】:

上二社と比較すると安い

1年目でダメだった人は二年目以降ここにいくという人をよく聞きます。

【デメリット】:

人数が少ないため情報等が不安になることも。。

www.tac-school.co.jp

 

私は正直ここまでの3社のどれか以外は、

どうにか教材を手に入れての独学をお勧めしますが、他にも

 

・コスモ建築塾

kenchiku-juku.81552.com

・合格物語

www.19get.com

というような予備校もあるそうです。

 

 

実際私が通っていて思うことは、

大手は教材、問題集、宿題などの最新の情報が圧倒的に多いということ、

特に、直前講習の問題は本試験においてなぜか、かなり似ている問題が出たりします。。。

 

あとは、最大手の予備校で模試の成績などで上位にいるということは、全受験生の中で合格に近いところにいるということのため、安心を買うことができるのが大きいと思いました。

 

資格学校をさらにうまく使う方法、選び方のひとつとしては、、、

・友人と一緒の校舎に行って情報交換や一緒に勉強を頑張る。

・家または職場に近い校舎にすることで移動時間を短縮する。

・直前時期に、自習室が使えるような大きな校舎にする。

などあります。今後その辺りも紹介できればと思います。

 

独学

【メリット】

お金を抑えることができる。

二次試験の製図に関しては正直、独自のルールなどがあり

予備校に通うことなくして合格することは不可能です。

そのため、学科を独学にすることで4,50万節約が可能です。

 

【デメリット】

圧倒的な情報不足。自分が受験生全体のどの位置にいるかがわかりにくい。

市販の教材では、予備校のものでもおそらく足りないし、正直わかりにくいと思います。

そこで、たとえば教材を先輩やネットで手に入れることができれば、独学という選択肢はありえない話ではないと思います。

また、通っている友人に情報収集するなどもおすすめです。

不安ならば、予備校によっては模擬試験や直前講習だけ取ることも可能だったと思います。

それらをうまく組み合わせることで最低限の出費で効率良く合格も可能だと思います。

 

 

予備校か独学かですが、私の感覚では

お金を払って、強制的に勉強する環境に身を置くか、

お金を抑えて、自分で強い意志を持って取り組むか。にまとめられると思います。

要は、自分の中の1年で合格するという強い意志だと思います。

 

長くなってしまいましたので今日はここまでとさせてください、

次回は学科勉強方法について詳しく書いていきたいと思います。

 

SU

 

 

1級建築士 過去問題集チャレンジ7 平成29年度版

1級建築士 過去問題集チャレンジ7 平成29年度版

 

 

ラクラク突破の1級建築士スピード学習帳 2017年版

ラクラク突破の1級建築士スピード学習帳 2017年版

 

 

 

一級建築士受験 合格者たちの勉強法

一級建築士受験 合格者たちの勉強法

 

 

 

【旅。建築見学】愛媛建築旅行2日目その② 伊丹十三記念館・光明寺・坂の上の雲

愛媛建築見学

残りの見学した建築を簡単にまとめます。

 

伊丹十三記念館 設計:中村好文 2007年

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国道の傍に位置する敷地。

車の多い騒音の多い立地条件から守るように外観には開口の少ない、中庭を持つロの字型の構成です。

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外壁は焼き杉材を凹凸をもたせランダムな幅で貼ることで陰影のある表情。

 

 

ロビーに入ると中庭が迎える。 

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住宅のような、温かみのあるロビー空間

 

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f:id:su-arch:20170315022311j:plainロの字のボリュームに守られ外界と切り離された静かな空間が広がる。ヒューマンスケールな庇がぐるりと廻り、外壁の色は庇の上下で切り替えられているため、内部のような親しみやすい回廊空間が演出されている。

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雨樋は、柱の径と合わせ並列させることで、雨樋として見せない工夫がされている。

安藤忠雄の建築にもよく見られる手法。

 

住宅作家である中村さんらしい住宅のようなしっくりくるスケール感のギャラリー。展示室と休憩スペースのオンとオフの空間の切り替えが心地よく、のんびりとした時間が流れている。

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中庭のベンチは、座面は細いのだが、高さが普通のベンチより高く、少し腰掛けるのにちょうど良い。

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中庭の緑・SUS-FB・砂利敷き・木のデッキと、素材の並びと機能が秩序だって整理されており気持ちが良い。

 

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因みに、ロビーのいすは、IKEAの木製スツールの天板にクッションと布を張り、リメイクしている。主張しすぎず、可愛いく並んでいる。

IKEAのリメイクは調べるといろいろあるようで、今度自分もやって見たい。

 

素敵な【IKEA Hack】丸椅子スツールFROSTA のリメイク法【DIY】【インテリア】 - NAVER まとめ

 

・中村好文氏の本でオススメは以下の本です。

 素材と風景を大切にした建築が、

 写真と手書きの味のある直筆スケッチで紹介されています。

中村好文 普通の住宅、普通の別荘

中村好文 普通の住宅、普通の別荘

 

 

光明寺 設計:安藤忠雄 2000年

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西条市の寺院

西条市にはうちぬきという水が湧き出るこの地域特有の特徴があります。

西条の名水「うちぬき」 - 西条市ホームページ

 

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街のいたるところに水辺の風景がひろがっています。

この街の特徴を、水の上に本堂を浮かべるという安藤さんらしいダイナミックな手法で建築に落とし込んでいます。

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木の本堂とRCの壁面に囲われた緊張感のある厳かな水辺空間。

屋根の垂木は4重に重なりダイナミックな軒先となっている。

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グレーチングによるシンプルな、際の処理。

 

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事務所棟玄関、安藤さんの住宅らしいスリット窓やヴォールト天井。

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木の組み方は、寺院建築のようでありながら、いままで見たことない空間となっている。平面は入れ子状になっており、このさらに内側に仏様がいる部屋となっているようである。

 水に浮かぶ本堂を中心に感じながらぐるりと回って本堂に入るシーク園舎ルナ建築であった。

  

坂の上の雲ミュージアム 設計:安藤忠雄 2006年

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三角形の外周に沿って展示をめぐる構成の美術館。

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安藤建築らしい長いアプローチの演出。

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 回廊

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吹き抜け空間。プレストレスコンクリートによる大階段。

 

全体として、三角形の外側をぐるぐるまわり歩行空間が多い印象。

安藤建築はシンプルな幾何学を用いて解くことが多いため、どうしても大規模になると空間の間延びした印象が目立つように感じます。

 

大阪にある司馬遼太郎記念館はとても素晴らしかった。

司馬遼太郎の自邸のある住宅街にひっそりと立ちながらも、地下を掘り本棚の大空間が広がる。

外観からは想像つかない空間体験ができます。

 

安藤忠雄の美術館・博物館は日本中にあり、CASAのまとめが見学には位置も出ており便利です。 

Casa BRUTUS特別編集 安藤忠雄 ザ・ベスト (マガジンハウスムック)

Casa BRUTUS特別編集 安藤忠雄 ザ・ベスト (マガジンハウスムック)

 

 安藤忠雄のディテール本は、詳細図のうえに、アクソメ図などが重ねて表現されており、図面と空間を同時に体験できるまとめ方がされています。

ディテール4に坂の上の雲ミュージアムは載っています。 

安藤忠雄ディテール集 4―TADAO ANDO DETAILS

安藤忠雄ディテール集 4―TADAO ANDO DETAILS

 

 

以上、愛媛旅行がまとめおわりました。。。

時間がかかってすみません。

 

他にも建築見学レポートは溜まっており、コンスタントにアップしたいとは思っております。

 

SU

 

【旅。建築見学】愛媛建築旅行2日目その① 臥龍山荘

 

更新非常に遅くなりました。

これからは簡潔に数を多くしていこうと反省。。

 

愛媛旅の2日目は、この旅のメイン臥龍山荘へ。

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数寄屋建築 1909年

 

臥龍山荘は大洲という城下町にある城主の庭園・別荘のような建築で、肱川(ひじがわ)に沿って平行にのびる敷地に、臥龍院・知止院・不老庵という3つの建築を点在させた配置構成をしており、自然と建築一体で作る空間を体験することができます。

 

松山からは車で約60分。駐車場はないのですが、『大洲まちの駅あさもや』に駐車場があり利用できます。 

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大洲の城下町の街並み

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水路、石畳、竹を利用した演出。期待が高まります。

 

山荘へ。

まず、山荘へはなるべく朝早く行くことをお勧めします。

 

ここで簡単に私の建築の見方のススメを紹介します。

日本建築の見方として、一番見たい建築は朝イチに行くことです。

誰もいない方が凛と静まる空間を体感できます。また、日本建築の中に現代のカラフルな洋服の人がたくさんいると、和の空間の持つ静けさ・厳かさがぼやけてしまいます。営業時間を調べ、なるべく早く行くことをお勧めします。

 

反対に、現代建築。それも、特に公共建築は、人でにぎわう時間帯の見学をお勧めします。賑わいの中での人々の溜まりなどによって生まれる空間の動きを感じやすいです。設計意図通りに実現できている場合や、子供などの思わぬ空間の楽しみ方を感じることができる場合があり、色々な発見をすることができます。

 

臥龍山荘内部へ。

f:id:su-arch:20170309001645j:plain臥龍院内部は撮影禁止のため、外部空間を紹介します。

外観は大きな茅葺き屋根の一見すると農家のような外観をしています。おおらかな外観に対して内部には様々な繊細なディテール、技術がちりばめられています。

母屋には、四季を表現した清吹の間、満月と富士山に霞む違い棚が特徴的な霞月の間など、日本の風景のコンセプトに合わせた趣向を凝らした部屋があり細部まで見てて興味深い建築となっています。

 

細かなディテール。部材のとめはね、端部の収まり、に意思が込められデザインされているため、様々なモノとモノの『際(きわ)』が際立って、より自然と建築の境界が鮮やかに感じられました。

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濡れ縁

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下の飾り釘には、京都千家十職の一人、金物師・中川浄益の銘が刻印されています。

 

 

 

庭を進む。

飛石の中には丸いアクセントとして石臼が配置されている。

石臼の粉を挽く目地の幾何学的な模様の陰影が自然の中で際立っています。

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臥龍山荘の庭は庭師の方々が非常に丁寧な手入れをしてくださっており、

冬にもかかわらず非常に綺麗な緑を目にすることができる。

水場には所々お花が生けてあり、古くから伝わる日本的なおもてなしの心を体感することができました。

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不老庵

敷地の一番奥にひっそりと立つ茶室。

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素材の質感を感じる一方で、とても抽象的で、透明性の高い、周囲との親和性の高い空間が広がっている。

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不老庵は崖にせり出す懸造の構成となっており、遠方に広がる山々の風景、眼下の川を借景として取り入れている。

 

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 不老庵の天井は船底を模したヴォールト状の造りになっている。

満月の夜には、川の水面に反射する光が天井に映り込み、柔らかに光が拡散する贅沢な空間となるそうです。

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日本建築に共通して言えますが、座った状態が非常にしっくりくるスケール感。

丸みを帯びた天井が室内の空間の方向性を弱め、雄大な風景と柔らかく連続する小さいけど大きな空間でした。

 

不老庵の屋根を支える捨て柱。上方向の成長は止まっているが、横方向にはまだ葉っぱが茂り生きている。 

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朝一で行ったため、人がおらず、何度も何度も敷地を往復してしまいました。

時間とともに太陽の光や反射が微妙に変化し、時間を忘れて空間の移ろいを感じることができました。

様々なところに、設計者や職人の工夫・仕掛け散りばめられ、日本人の味わい深い粋な仕事を体感できました。

 

 

帰る前に、川辺まで下りて対岸から自然の中にひっそりと建つ不老庵を見るのを忘れずに。。懸造(かけづくり)の構造を確認することができます。

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長い年月をかけてこの土地の風景の一部となった、小さいけど大きな建築を体験できました。

 

 

臥龍山荘については、以下の本に、綺麗な写真・様々な分析等が載っております。

水郷の数寄屋? 臥龍山荘

水郷の数寄屋? 臥龍山荘

 

次回は愛媛の残りの建築を紹介したいと思います。  

 

SU

 

 

【旅。建築見学】愛媛建築旅行1日目その② しまなみ海道 大山祇神社、亀老山展望公園

遅くなりました。愛媛建築旅行その②です。

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しまなみ海道大三島には伊東建築の他にも、大山祇(おおやまづみ)神社という瀬戸内きってのパワースポットがあります。

 

594年に建てられたというこの神社には、

境内のいたるところに樹齢2000年以上のクスノキの樹木が佇んでいます。

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 鳥居、門から拝殿への参拝の軸線上に神木が立っているのは、神社の中では珍しいように感じます。

 

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拝殿 国の重文 1927年 再建

屋根:切妻檜皮葺 平入 

 

ご神木脇に佇む、十七神社は愛媛県指定有形文化財に指定されている。 

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長棟造り諸山積神社に十六社が接続する形をとる。社殿は永和4年(1378年)の再建。

架構がシンプルで、柱の連続がダイレクトに感じることができる。

 

 

しまなみ海道 大島に移動。

隈研吾設計の亀老山展望公園(1994)

シークエンス体験に設計者の工夫が感じられたため、

順路に沿って紹介します。

 

 

f:id:su-arch:20170130004454j:plainアプローチは地面の裂け目から侵入する。

縦横比の関係から地面に潜る印象。この場所の地力を感じる。

 

 

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天空へと伸びる階段。まだ景色は感じられない。

焦らされる印象。期待が膨らむ。。。

 

 

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徐々に水平線→瀬戸内海→海岸線を確認。

空の青。瀬戸内海のエメラルドグリーン。

 

 

f:id:su-arch:20170130004521j:plain振り返ると全体の構成を感じることができる。

山を割った中に谷とデッキが巡る構成。

この建築では、人の動線と演出する風景の場面展開のうまさが感じられる。

静かな山の谷間から、想像力を膨らませ空へと続く階段を上ると、

眼下に広がるしまなみ街道、水平線が広がる。

 

一箇所に固まらず、道を歩きながら様々な方向を味わうことができる。

展望台ではなく、自然を感じる装置のような印象であった。 

 

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所々、凹型の谷から山の外側へと飛び出す場所がある。

RCの地中と山肌の自然を行き来する不思議な空間を体験できる。

 

 

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最後にたどり着くこの場所にはオブジェのようなベンチ以外何もない。

 

隈研吾氏は、以前は平地の展望台があったこの場所に、『負ける建築』として地中に埋め込む建築を提案した。

実際に訪れてみて、自然・土地のエナジーを感じることのできる環境装置としての効果を感じることができた。

 

1日目は道後温泉に立ち寄り、終了。

 

2日目は

旅最大の目的、臥龍山荘です。

ではまた。

SU

【旅。建築見学】愛媛建築旅行1日目その① しまなみ海道シルバーハットほか

 f:id:su-arch:20170118131816j:plain先日、愛媛県に建築旅行に行ってきました。

 

成田空港から松山空港LCCで往復18000円程度ととてもリーズナブルに

行くことができます。

 

しまなみ海道に行く途中SUPPOSE設計の今治のオフィスビルに遭遇

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ガラスのキューブの四周に木ルーバーを大胆に回した建築。

外観のみの見学ですが、内部は執務空間と吹き抜け空間のゾーニングとなっており、

吹き抜け空間はスロープで立体的な繋がりを持つ構成となっていました。

 

 

しまなみ海道を進み、大三島

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 道中の道の駅ではたくさんの種類の蜜柑が売っていました。

8個入りで200円の蜜柑を購入甘くて美味しい。

 

 

伊東豊雄美術館 スティールハット

f:id:su-arch:20170119172209j:plainf:id:su-arch:20170119172220j:plain多面体の構成による建築物。幾何学的なボリュームがオブジェのように佇んでいた。

思っているより小さな建築でしたが、多面体が作る展示室同士の関係や、立体的な構成繋がりは、台中オペラハウス等に続く不思議な空間への模索の一部として体感することができます。

 

 

・シルバーハット

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シルバーハットは伊東豊雄の自邸として東京都中野に建てられていました。

内部空間は、当時の部屋だった部分が中庭に変更されていたりと、より外部空間とのつながりを意識して再構築されています。

アーチが異なるパターンで連続する空間はとても軽快で心地いい空間でした。

アーチの持つ方向性が、都心にあるよりもむしろ美しい瀬戸内海の景観の広がるこの場所に馴染んでいました。

 

 

 ・母と子のミュージアム

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直径約30m程度の円形のミュージアム

円周に沿ってエントランスや光窓、風の通り道などの開口部が配置されている。

小ささの中に広がりがあるミュージアム

 

 

伊東さんは建築を通して日本一美しい島・大三島を作ろうプロジェクトを立ち上げ地方と建築家の新しい繋がりを模索しています。

 

大三島の3つの伊東建築はどれも小さな建築ですが、建築的工夫が周辺環境を取り込むことで、大きさ以上に広がりのある建築として体感できました。

 

これらの建築群に行くまでの道中の美しい島並、豊かな自然を、建築までのアプローチとして感じ、この場所でしかできない壮大な体験をすることができます。

訪れた人には、建築だけでなく大三島の一連の自然を体験してほしいという伊東さんの意思を感じました。

 

続きは次回

「建築」で日本を変える (集英社新書)

「建築」で日本を変える (集英社新書)

 

 

 

 

たのしい建築

こんにちは。

今日は建築を目指すきっかけ、私の建築のテーマについて綴ります。

 

正直自分がここまで建築にどっぷりはまり人生の一部になるとは思ってはいませんでした。大学受験のときに何となく建築って理系の中でも、ものづくりっぽいし面白そうという程度で選択しました。

 

設計課題も3年生中期まではどっぷりのめり込んではいなかった。

特に、大学教授陣の設計課題に対する評価軸がよくわからず、どんな建築を考えればいいかよくわからずいまいち乗り気にならなかった。

 

そんな私が建築を好きになったきっかけは、

3年夏に某建築家の講演会に行った時。

子供がたのしいと思う建築が最強だ!という話しを聞いて、

今までのもやもやが晴れ、自分がいいと思う建築を探し始めるようになった。

 

それからは、日本中・世界中の建築をとにかく行ける限り見るようになった。

新建築などの雑誌を見ては出かけ何がいいのか悪いのかとにかく考えるようになった。

自分の設計のセンスの有無は別として、

周りの誰よりも建築を見ていることは自信を持って言える。

 

そんな自分の思うたのしい建築の要素について3点あげて見ます。

     1.親しみやすさ・・・入りやすく、自然とそこに居続けたくなる

            素材感、感覚に訴える部分、かわいい、アイコニック

     2.わかりやすさ・・・自然に建築、空間の意図を理解できる

            使い方がはっきりしている

     3.奥深さ   ・・・何度訪れても新しい発見がある

            多様な使い方、可能性がある

 

この3点を軸に今後いろいろな建築を紹介していければと思います。